Apple が、2026年度第4四半期(7〜9月期、2026年9月26日締め)の決算を、米国時間2026年11月2日(日本時間11月3日午前6時30分)に発表しました。売上高は前年同期比12%増の1145億ドルで、9月期としては過去最高です。iPhone を使っている人、会社で Apple 製品を管理している情シスの人にも関係する数字が並んでいます。
結論から言うと、iPhone と Mac が大きく伸び、iPad とウェアラブルは前年を下回りました。地域別では、5つの地域のうち日本だけが前年同期を下回っています。 発表の内容は Apple のプレスリリース(Apple Newsroom・英語)と、決算の財務諸表(Apple 公式 PDF・英語)で確認できます。
なお、増減率のうち、売上全体の12%増は Apple が発表文で示した数字です。それ以外の「約17%増」などは、PDF の金額から計算した概数です。
Apple の7〜9月期決算の要点
まず、全体の数字を表にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 売上高 | 1145億ドル(前年同期比12%増)。9月期として過去最高 |
| iPhone | 9月期として過去最高の売上 |
| サービス | 四半期として過去最高の売上 |
| 粗利益率 | 47.9%(関税の還付で約1ポイント押し上げ) |
| 研究開発費 | 117.30億ドル(前年同期は88.66億ドル) |
つまり、売上の伸びをけん引したのは iPhone で、サービスも記録を更新した形です。ただし、粗利益率の47.9%には、関税の還付による約1ポイントの押し上げが含まれている、と Apple 自身が説明しています。
Apple の2026年度通期の売上
また、2026年度の通期(1年間)の売上は4788億ドルで、前年度の4161.61億ドルから増えました。Apple はこれを過去最高と説明しています。通期の iPhone の売上は2540.98億ドル(前年度は2095.86億ドル)です。さらに、研究開発費は通期で457.65億ドル(前年度は345.50億ドル)に増えています。
Apple の製品別の売上
次に、製品別の四半期の売上です。増減率は、PDF の金額から計算した概数です。
| 製品 | 今回(7〜9月期) | 前年同期 | 増減(計算値) |
|---|---|---|---|
| iPhone | 575.83億ドル | 490.25億ドル | 約17%増 |
| Mac | 107.92億ドル | 87.26億ドル | 約24%増 |
| iPad | 62.29億ドル | 69.52億ドル | 約10%減 |
| ウェアラブル・ホーム・アクセサリ | 83.00億ドル | 90.13億ドル | 約8%減 |
| サービス | 315.73億ドル | 287.50億ドル | 約10%増 |
伸びた製品と、前年を下回った製品
伸び率でいちばん大きいのは Mac の約24%増で、金額でいちばん大きいのは iPhone です。iPhone だけで、四半期の売上の半分を超えています。
一方で、iPad は約10%減、ウェアラブル・ホーム・アクセサリは約8%減でした。なお、iPhone Duo 単体の販売台数や売上は公表されておらず、製品別の数字は iPhone の合計だけです。
Apple の地域別の売上、日本だけ前年割れ
続いて、地域別の四半期の売上です。こちらも、増減率は PDF の金額から計算した概数です。
| 地域 | 今回(7〜9月期) | 前年同期 | 増減(計算値) |
|---|---|---|---|
| 南北アメリカ | 486.80億ドル | 441.92億ドル | 約10%増 |
| 欧州 | 320.08億ドル | 287.03億ドル | 約12%増 |
| 中華圏 | 175.39億ドル | 144.93億ドル | 約21%増 |
| 日本 | 65.40億ドル | 66.36億ドル | 約1.4%減 |
| その他のアジア太平洋 | 97.10億ドル | 84.42億ドル | 約15%増 |
日本は四半期で減収、通期では増収
5つの地域のうち、前年同期を下回ったのは日本だけです。減り幅は約1.4%と小さく、ほかの4地域が約10〜21%伸びているのと比べると、差が目立ちます。日本で減った理由は、今回のプレスリリースと財務諸表では説明されていません。
ただし、年度の通期で見ると、日本の売上は309.08億ドルで、前年度の287.03億ドルから増えています。つまり、日本が前年を下回ったのは、この7〜9月期の四半期の数字です。
Apple が挙げた年末に向けた製品
今回の発表文で、CEO の John Ternus 氏は、年末商戦に向けた製品として次のものを挙げています。
- iPhone Duo(初代以来もっとも変革的な iPhone と表現)
- iPhone 18 Pro / iPhone 18 Pro Max
- 家庭向けの新しいハードウェア
- Touch を搭載した Mac
- 新しい Siri の AI
また、CFO の Kevan Parekh 氏は、稼働中のデバイスの台数(installed base)が、すべての主要な製品カテゴリーと地域で過去最高になったと述べています。
Apple 製品を使う人・管理する人がやっておきたいこと
決算そのものは、使っている iPhone や Mac の動きを変えるものではありません。とはいえ、Apple が年末に向けて挙げた製品には、新しい種類の製品も含まれています。ここからは、僕のおすすめです。
- 個人の iPhone ユーザーは、名前の挙がった製品の公式の仕様を見てから選ぶ。 買い替えを考えるなら、決算の発表文ではなく、Apple の製品ページで仕様を確かめてからにしたいところです
- 会社で Apple 製品を配る情シスは、新しい形の端末の受け入れ準備をしておく。 例えば、iPhone Duo や Touch を搭載した Mac が社内に持ち込まれたときに、管理ツールや業務アプリの動作をどう確かめるか、段取りだけ先に決めておくと慌てずに済みます
- 新しい Siri の AI は、社内での使い方のルールを確認しておく。 業務の情報を AI に渡してよいかは会社ごとに決まりが違うので、社内で使い始める前に、社内の決まりを見直しておくのがおすすめです
決算の数字は、ごはんで言えば「献立の全体像」です。何が売れているかは分かっても、自分の皿に何を盛るかは、それぞれの使い方で決めれば十分です。
2026年11月3日時点の情報です。ほかの IT の話題は、技術ネタカテゴリーからどうぞ。
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