Windows11の応答性は最大20%向上した、と Microsoft が2026年10月15日(日本時間の22時ごろ)の Windows Blog で説明しました。2026年10月16日時点の情報です。メモリ8GBの PC への配慮、新しい検索、新しい Photos、スマホ連携も、同じ発表でまとめて案内されています。
結論から言うと、Windows11の最大20%という数字は測定条件つきで、新しい検索と新しい Photos は、Microsoft の説明では Windows Insider 向けの提供開始です。 提供の段階は機能ごとに書かれています。まず表で全体像をどうぞ。
| 項目 | Microsoft の説明 | 提供の段階(公式の記述) |
|---|---|---|
| 応答性 | 最大20%向上 | 脚注に、提供時期・提供状況は端末や地域で異なる可能性があると書かれている |
| 8GB メモリの PC(ウィジェットは8GB 以下) | 使用中のデータを最大2GB多くメモリに保持。ウィジェットは開いたときだけ読み込み | 脚注はビルド 26300.9550 の改善に基づく(ウィジェット) |
| 新しい Windows 検索 | 検索結果から設定変更などを実行できる Actions | 発表日(2026年10月15日)の時点で Windows Insider に提供中(Insider ブログでは10月7日から段階的に開始)、より広い提供は今年後半 |
| 新しい Photos | PC・OneDrive・iCloud の写真を1つの Gallery に集約 | Windows Insider 向けに提供開始、全 Windows 11 ユーザーへは今年後半に拡大 |
| スマホ連携 | メッセージ・通知の確認、通話応答など | 提供時期を示す文はない(対応する Android 端末または iPhone が必要) |
Windows11の発表はいつ、どこで出たか
出典は、Microsoft の公式ブログ3本です。発表の公開時刻は、Windows Blog のフィード上で2026年10月15日 13:00 UTC(日本時間の22時)です。
- Windows Blog「What’s new in Windows 11: Everyday experiences, reimagined」(2026年10月15日)
- Windows Blog「Meet the new Photos app on Windows 11」(2026年10月15日)
- Windows Insider Blog「From searching to doing: building a faster, more streamlined Windows Search」(2026年10月7日付。新しい検索の補足として使用)
この記事の執筆日は2026年10月16日で、Windows11の数字や提供時期は上の3本の記述に基づきます。
Windows11の応答性が最大20%向上と言える範囲
何を測った数字か
Microsoft は、Windows11が最大20%応答性が向上し、起動直後から、スタート、エクスプローラー、検索、Snipping Tool、Microsoft 365、Edge などで感じられると説明しています。
ただし、脚注によると、この20%は Search、Start、右クリック、Settings、Snipping Tool、File Explorer の応答時間を、Windows 11 のビルド 26300.9550 とビルド 26200.7628 で比べた測定に基づいています。また、実際の性能は端末・構成・使い方などで変わると書かれています。
提供の段階は機能ごとに読み分ける
発表の冒頭には、Insider コミュニティと取り組んだ改善が広く展開され始めている、という説明があります。一方で、20%の測定に使われたビルド 26300.9550 が、一般向けのどの版に当たるのかは、発表の本文に書かれていません。
つまり、「全員がすでに20%速くなった」とは読めません。新しい検索と Photos は Insider 向けと書かれている一方、応答性などの改善の段階は読み取れないため、機能ごとに段階を分けて見るのが安全です。
Windows11の8GBメモリ PC に効く改善
また、メモリ管理の改善は、8GB メモリの PC で特に違いが出る場合がある、と Microsoft は説明しています。使用中のデータを、遅いストレージへ移さずに、最大2GB多くメモリに置けるようになった、という内容です。
さらに、ウィジェットも変わります。メモリ8GB以下の PC では、ウィジェットは開いたときだけ読み込まれ、他のアプリ向けに200MB超のメモリが空きます(ビルド 26300.9550 の改善に基づく、と脚注にあります)。
お弁当にたとえるなら、8GB の PC は小さめの弁当箱です。ウィジェットのおかずは必要なときだけ詰めて、主食のスペースを空ける、というイメージです。たとえ話なので、実際の動作の説明ではありません。
Windows11の新しい検索と Actions
Actions でできること
Windows11の新しい検索(タスクバー)は、検索結果から、ダークモードや夜間モードのような設定変更を、設定画面を開かずに実行できます。また、開いているウィンドウの最小化や整理も、検索から行えます。接続中の携帯電話の操作は、近日対応(coming soon)とされています。
提供の段階と言語
発表日(2026年10月15日)の時点で、新しい検索は Windows Insider に提供中で、より広い提供は今年後半とされています。さらに、Windows Insider Blog(2026年10月7日付)によると、Insider への提供は10月7日から段階的に始まっています。対象は、Experimental チャネルのビルド 26340.9616、または Experimental (26H1) チャネルのビルド 28120.3181 へ更新した場合です。初期リリースの対応言語は英語です。一方、スタートメニューの検索では従来の検索のままで、新しい検索を Start に導入する作業は進行中と書かれています。
Windows11の新しい Photos アプリ
Gallery・Editor・Viewer の変更点
Windows11の新しい Photos は、PC・OneDrive・iCloud の写真と動画を1つの Gallery にまとめ、自然な言葉で検索できます。Editor と Viewer はネイティブで作り直されました。
また、Editor は Crop / Enhance / Repair / Stylize の4分類で、HDR・HEIC・WebP の編集に対応します。背景の不要な物の除去や、照明を後から調整する Relight も使えます。Viewer は、SVG ファイルなども表示できるようになりました。
速さの数字と提供の段階
たとえば、Editor の起動は25%高速、Viewer の起動は平均15%高速で、HEIC 画像では最大30%と説明されています。比較対象は、Photos Version 2026.11060 です。なお、「What’s new」側には、Photos の起動が最大20%速いという数字があり、脚注では、ビルド 26300.9550 と 26200.7628 の起動時間の比較に基づくとされています。この数字とは、比べる基準が別です。足し合わせずに、別々の数字として読んでください。
一方、提供は、Windows Insider 向けに始まっていて、全 Windows 11 ユーザーへは今年後半に広がる、とされています。また、OneDrive にサインインしなくても、PC 内の写真と iCloud の写真は使えます。iCloud の写真を表示するには、Apple の iCloud for Windows アプリを使います。
Windows11のスマホ連携・ゲーム・そのほか
スマホ連携
Windows11では、Android や iPhone のメッセージと通知を、スタートで確認できます。通話への応答にも対応します。さらに、対応する Android 端末では、スマホのアプリを別ウィンドウで開けます。ファイルをエクスプローラーで見る機能も案内されていますが、その文には Android などの端末の限定は書かれていません。ただし、対応する Android 端末または iPhone が必要で、機能はプラットフォームによって違います。この節には、提供時期を示す文はありません。
ゲーム・更新・周辺機器
Advanced Shader Delivery は、対応タイトル(Forza Horizon 6、Gears of War: E-Day など)で、事前にコンパイルされたシェーダーを配信して、初回の読み込み時間を短くします。一方、XBOX 25周年の特典は、米国の参加小売店で2026年11月2日から12月31日に対象の Windows 機器を購入した場合が対象で、申請は2027年2月12日までです。ただし、数量に限りがあり、対象は一部の Windows 機器で、対象機器でも一部のゲームは遊べない場合がある、と脚注にあります。条件の詳細は公式の脚注で確認してください。
また、Windows Update は、更新のタイミングをより制御でき、再起動を減らし、適用時間も短くする方向で改善されたと説明されています。Bluetooth ヘッドホンの安定性も改善され、AirPods のペアリングは最大15秒速くなります(ビルド 26200.8737 の改善に基づく)。
Windows11の情シス担当者がやっておくこと
ここから先は、公式の指示ではなく、この記事の提案です。
現場で起きそうなこと
たとえば、メモリ8GBの PC が多い部署から、最近の PC が重いという相談が来たとします。これは仮の話ですが、その場合、最大20%速くなったという見出しだけを伝えると、期待とずれる可能性があります。
提案する確認項目
| やること | 位置づけ |
|---|---|
| 自社の PC のうち、メモリ8GBの台数を洗い出す | 提案 |
| 20%は測定条件つきの数字だと伝え、体感の約束にしない | 提案 |
| 新しい検索と新しい Photos は、Insider 向けの提供開始である点を、社内の問い合わせ窓口と共有する | 提案 |
| スマホ連携は、対応する Android 端末または iPhone が前提である点を確認する | 提案 |
Windows11の発表で、公式から読み取れなかった点
次の点は、Windows11について、この記事の根拠にした公式の記述からは読み取れませんでした。
- 日本での提供時期と日本語への対応。ただし、執筆時点で、Windows Blog Japan の最新の一覧に、この発表や Photos の日本語版は見つけられませんでした。なお、新しい検索の Insider 向けの初期リリースは英語のみとされています
- 機能ごとに、どのビルド・チャネルで一般向けに提供済みか。新しい検索と Photos は Insider 向けと書かれていますが、応答性・メモリ・スマホ連携などの改善が、どのビルド・チャネルで一般向けに届いているかは読み取れません
- ビルド 26300 系が、一般向けのどの版に当たるか
まとめ
- Microsoft は、Windows11の応答性が最大20%向上したと説明している。ただし、Search や Start などの応答時間を2つのビルドで比べた測定に基づき、実際の性能は端末や構成で変わる
- 8GB メモリの PC では、使用中のデータを最大2GB多くメモリに置けるようになり、ウィジェットは開いたときだけ読み込まれる
- 新しい Windows 検索と新しい Photos は、Windows Insider 向けの提供開始で、より広い提供は今年後半とされている
- スマホ連携は、対応する Android 端末または iPhone が必要で、提供時期を示す文は発表にない
- 日本での提供時期と、応答性・メモリ・スマホ連携などが一般向けに届いている段階は、公式の記述から読み取れなかった
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