Binanceで不正流出、推定約63億ドル(円換算で約1兆円規模)

Binanceで不正流出、推定約63億ドル(円換算で約1兆円規模) ITニュース

暗号資産の取引所 Binance は、2026年10月30日(日本時間 11:23 ごろ)に「Security Incident Update」を公表し、不正な出金取引を伴うセキュリティ事案で、推定の総影響額が約63億ドルに上ることを明らかにしました。円換算では約1兆円前後です(為替レートで変わります)。Binance を使っている人、これから使うか迷っている人に関わる話なので、公式の発表で確認できることを整理します。

Binance の不正流出、まず押さえる 5 つのこと

項目 Binance の発表内容
推定の総影響額 約63億ドル(estimated total impact)
凍結 ブロックチェーン上で、現時点で約30億ドルを凍結
補償 SAFU ファンドと会社の資金から全損失を補償。利用者の資金は安全と説明(User funds are safe)
原因(初期調査) DevOps 担当エンジニアのノートPCが侵害された可能性。ウォレットの秘密鍵の漏えいの証拠は見つかっていない
現在の対応 入出金を一時停止、影響を受けたアドレスの承認を取り消し、法執行機関などと追跡・回収を進めている

円換算は、公式の数字ではなく目安です。約63億ドルは、為替レートによって約1兆円前後になります。

何が起きたのか: 初期調査の見立て

Binance によると、初期調査では、DevOps 担当エンジニアのノートPCが侵害された可能性があるとしています。そのノートPCを足がかりに、攻撃者がサービスコンテナへアクセスし、不正な出金取引を送信できた、という見立てです。

ここは「可能性」の段階で、Binance 自身が「調査が完了し、事実が十分に確認できたら、詳しい技術的な事後報告を出す」と述べています。なお、ウォレットの秘密鍵の漏えいの証拠は見つかっていない、と説明しています。犯人については、法執行機関と連携して特定を進めている段階です。

影響額と凍結: 約63億ドルのうち約30億ドルを凍結

Binance は、推定の総影響額が約63億ドル(around $6.3B)だと説明しています。あわせて、ブロックチェーン上のパートナーと連携して影響を受けた資産の凍結を進め、現時点で約30億ドルを凍結したとしています。

発表にあるのは米ドルの金額です。凍結の額も「現時点」のもので、今後変わる可能性があります。

利用者の資産と補償: Binance の説明

Binance は次のように発表しています。

  • 全損失を、SAFU ファンドと会社の資金から補償する
  • 利用者の資金は安全(User funds are safe)
  • 是正が完了したあと、更新版の Proof of Reserves(準備金の証明)を公表する

補償の具体的な手順や、入出金の再開の時期は、発表には書かれていません。ここは今後の続報を待つ部分です。

Binance が取った措置

当面の予防策として、Binance は次の 3 つを実施したと発表しています。

  1. 安全確認が終わるまで、入金と出金を一時停止した
  2. 影響を受けたアドレスの承認を取り消した
  3. 法執行機関とブロックチェーン分析のパートナーに協力を求め、資金の追跡と回収を進めている

利用者向けの Binance の案内

Binance の案内は 2 点です。

  • 更新情報は、Binance の公式チャネルだけを信頼すること
  • 質問があるときは、Binance のカスタマーサポートへ問い合わせること

続報は、Binance の公式の告知(下の参考のリンク)で確認できます。

まとめ: 続報は Binance の公式の告知で

  • Binance は 2026年10月30日に、不正な出金取引を伴う事案を公表した。推定の総影響額は約63億ドルで、円換算では約1兆円前後
  • 約30億ドルを凍結し、全損失を SAFU ファンドと会社の資金で補償するとしている。入出金は一時停止中
  • 原因は初期調査の段階で、DevOps 担当エンジニアのノートPCが侵害された可能性がある。詳細は事後報告を待つ

2026年10月30日時点の情報です。

参考

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