佐川急便の個人情報、流出した可能性は最大約5,323万件(重複を含む件数)

佐川急便の個人情報、流出した可能性は最大約5,323万件(重複を含む件数) ITニュース

佐川急便は2026年10月23日、同社Webサイトの「お荷物問い合わせサービス」への不正アクセスについて、流出した可能性のある個人情報が現時点で最大約5,323万件(重複を含む件数)になると発表しました(第5報)。宅配便の依頼主や届け先として、氏名・住所・電話番号が対象になっていた人が含まれ得ます。

結論から言うと、この件数は「流出した可能性のある」情報の、重複を含む最大件数で、対象になる人の実人数ではありません。 先にやっておきたいのは、佐川急便を装った不審なメール・SMS・電話への警戒です。出典は、佐川急便の発表「佐川急便の発表ページ(第5報)」です。

佐川急便の5,323万件は、何の件数なのか

佐川急便によると、この数字は流出した可能性のある個人情報について、重複した情報を一定程度整理したうえで算出した、現時点での最大件数です。次の3点が、数字を読むときの前提になります。

  • 「重複を含む件数」であり、同じ人の情報が複数回入っている
  • 特に送り状データには相当数の重複が含まれるため、対象になる人の実人数を示すものではない
  • すべての情報が実際に外部へ流出したことを確認した件数でもない

つまり、「5,323万人が被害に遭った」という意味ではありません。佐川急便は、重複の整理を引き続き進め、対象になる人数をより正確に把握するとしています。

佐川急便の件で流出した可能性のある情報の種類

対象の情報は3種類です。クレジットカード情報とパスワードは、対象の情報に含まれていないと佐川急便は説明しています。

区分 対象 項目
送り状データ 2026年6月21日から9月30日まで(約100日間。システムの保管期間による) 依頼主・届け先の氏名、住所、電話番号
運賃契約を結ぶ顧客の契約者情報(顧客リスト) 契約者 氏名、住所、電話番号
「スマートクラブ」会員情報 会員 氏名、住所、電話番号、メールアドレス、会員ID

区分ごとの件数は、重複が多く実人数を適切に示せないとして、公表されていません。

範囲の細かい点も、発表に書かれています。手書きの送り状で預かった荷物の情報は、今回の流出対象に含まれません。法人の顧客でも、担当者名など特定の個人を識別できる情報は集計の対象で、法人名だけの記録は含まれません。

佐川急便の発覚から再開までの流れ

不正アクセスの発覚は、2026年9月30日の午前7時30分です。翌10月1日の正午に、インターネット貨物システムへの外部からのアクセスを遮断しました。10月9日の第4報の時点では、このシステム以外のシステムやグループ会社のシステムへの影響は確認されていない、という説明でした。

10月23日には、停止していた「インターネット貨物のお荷物問い合わせ」が再開され、Webサイトから従来どおり使えるようになりました。一方、次のサービスは引き続き停止中で、再開は決まり次第Webサイトで知らせるとしています。

  • インターネット貨物のお荷物問い合わせAPI
  • 飛脚宅配便受付、飛脚往復便受付、飛脚往復便(ゴルフ)受付
  • 商品回収返金サービス
  • 受取先変更(配達予定からの事前の変更、不在発生後の変更の2種類)
  • 回収くん

佐川急便を使った人がやっておきたいこと

現時点で、本件に関連する個人情報の不正利用などの二次被害は確認されていません。ただ、氏名・住所・電話番号が組み合わさった情報なので、荷物を送った人・受け取った人は、次の点を意識しておくと安心です。

  1. 佐川急便を装った不審なメール・SMS・電話に警戒する(発表でも同じ注意が呼びかけられています)
  2. 不審な連絡に書かれたURLにはアクセスせず、個人情報も入力・提供しない

スマートクラブに登録している人は、登録したメールアドレス宛ての連絡を、しばらく慎重に見ておくのがおすすめです。

佐川急便から連絡が来るのか、自分が対象かは分かるのか

佐川急便は、対象になる可能性のある顧客について、情報の確認・整理を進め、順次案内するとしています。個別の案内が難しい顧客には、今回の発表の公表をもって通知に代える、とも書かれています。具体的な通知の方法や時期、自分が対象かどうかを調べる手段は、発表からは分かりません。連絡が来ると決めつけず、公式の発表を見ておくのが確実です。

問い合わせ先は、専用のお問い合わせチャットボットと、専用コールセンター(0120-28-3449、午前9時から午後5時、土日・祝日を含む)です。荷物の集荷や配達状況は、最寄りの営業所に聞く形になっています。

荷主企業の担当者へ:個人情報保護委員会への報告

佐川急便は2026年10月1日に、個人情報保護委員会へ速報を報告済みです。今後の確報は、佐川急便と出荷人(配送を委託している顧客)の連名で行う方向で準備しています。連名に同意しない出荷人は、自分で速報・確報を報告する必要が出る場合があります。

自社の荷物を佐川急便に預けている担当者は、対象の件数など必要な事項が確認できた段階で、佐川急便から手続きの詳細が案内される予定です。

まとめ:佐川急便の個人情報流出の可能性のポイント

  • 佐川急便は2026年10月23日、流出した可能性のある個人情報を、現時点で最大約5,323万件(重複を含む)と発表した
  • 件数は実人数ではなく、すべてが実際に流出したと確認された数でもない
  • 対象は、送り状データ(2026年6月21日から9月30日)、顧客リスト、スマートクラブ会員情報の3種類。クレジットカード情報とパスワードは含まれない
  • 二次被害は現時点で確認されていない。佐川急便を装う不審な連絡に注意する

情報は2026年10月23日時点です。ほかの IT の話題は、当ブログの技術ネタカテゴリーからどうぞ。

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