Oracle Cloud Always Freeのインスタンス作成手順

Oracle Cloud Always Freeのインスタンス作成手順 Oracle Cloud

Oracle Cloud Always Free のインスタンス作成で、手が止まる人は多いと思います。「サインアップはできたけど、サーバーはどうやって作るの?」と、僕もここで立ち止まりました。この記事では、実際の画面つきで、インスタンス作成を順番に紹介します。

途中で「Out of capacity」というエラーが出て、Create が通らないこともあります。僕もそこで足止めされたので、出たときの見方と対処も、あわせて書いておきます。

インスタンス作成の結論:手順は7ステップ

先に結論です。インスタンス作成の流れは、次の7つです。

順番 やること ひとこと
1 Instances の画面で「Create instance」 右上のリージョンを先に確認
2 イメージを選ぶ Canonical Ubuntu 24.04 Minimal aarch64
3 シェイプを選ぶ VM.Standard.A1.Flex(Always Free-eligible)。2 OCPU・12GB
4 Security は、そのまま Next Shielded instance はオフのまま
5 Networking で、新しいVCNと公開サブネットを作る 公開IPのスイッチが押せないことがある
6 SSH鍵を作って、両方ダウンロード 秘密鍵は、この画面でしか取れない
7 Storage を確認して、Review で Create 状態が Provisioning になれば成功

画面は、2026年11月1日時点のものです。文言は変わることがあるので、そこはご了承ください。

インスタンス作成の前に:決めておく3つのこと

インスタンス作成の前に、先に決めておくことは、この3つです。

決めること おすすめ 理由
OS(イメージ) Canonical Ubuntu 24.04 Minimal aarch64 A1は ARM のシェイプなので、aarch64 と書いてあるイメージが必要
大きさ(シェイプ) VM.Standard.A1.Flex、2 OCPU・12GB Always Free の上限と同じ。ここを超えると、有料の対象になる
SSH鍵 自動生成 あとで自分のPCから入るために必須

無料枠の上限は、2026年11月時点の Oracle の公式ドキュメント(Always Free Resources)で確認しました。A1 は、月に 1,500 OCPU 時間と 9,000 GB 時間で、Always Free のテナンシーでは「2 OCPU と 12GB に相当する」と書かれています。ネットには、4 OCPU・24GB と書かれた古い記事も残っているので、注意してください。

ごはんでいえば、食べ放題の「元が取れる量」を先に知っておく、という感じです。上限を知らずに頼みすぎると、あとで会計に響きます。

インスタンス作成の手順1:Create instance を押す

コンソールで、Compute の「Instances」を開きます。まだ何もないので、「No items to display」と出ます。ここで、左上の「Create instance」を押します。

インスタンス作成の最初の画面。Instances の一覧で「Create instance」を押す

「Create compute instance」の画面が開きます。上から、名前、コンパートメント、配置(Availability domain)が並んでいます。名前は、あとで見分けられるものなら何でも構いません。僕のリージョン(Japan Central (Osaka))では、Availability domain は「AD 1」しか選べませんでした。

インスタンス作成の基本情報の画面。名前、配置の AD 1、イメージの変更ボタンが並ぶ

インスタンス作成の手順2:イメージを Ubuntu 24.04 Minimal aarch64 にする

下へスクロールして、「Image」の「Change image」を押します。OS の一覧が出るので、「Ubuntu(Canonical)」を選びます。

インスタンス作成のイメージ選択。OS の一覧から Ubuntu を選ぶ

Ubuntu の一覧が出ます。ここで選ぶのは、「Canonical Ubuntu 24.04 Minimal aarch64」 です。A1 は ARM のシェイプなので、aarch64 と書かれたものだけが動きます。選んだら、右下の「Select image」を押します。

インスタンス作成のイメージ一覧。Canonical Ubuntu 24.04 Minimal aarch64 を選ぶ

このとき、画面の上に黄色い警告が出ることがあります。「This image has no compatible image builds for the current shape.(このイメージは、いまのシェイプに合いません)」という内容です。続けて、「選ぶと、合うシェイプとイメージが自動で選ばれる」とも書いてあります。僕の画面では、選んだあとにシェイプが Ampere(ARM)に切り替わったので、そのまま進めて問題ありませんでした。

インスタンス作成の手順3:シェイプを A1.Flex・2 OCPU・12GB にする

イメージを選んだあとは、シェイプの欄が、VM.Standard.A1.Flex の「1 core OCPU, 6 GB memory」になっています。これを変えるために、「Change shape」を押します。

インスタンス作成のシェイプの欄。イメージを選んだあと、A1.Flex が 1 core・6GB で選ばれている

「Browse all shapes」の画面が開きます。Instance type は「Virtual machine」、Shape series は「Ampere」です。その下に VM.Standard.A1.Flex が出ていて、「Always Free-eligible」という印が付いています。左の三角を押すと、OCPU とメモリの入力欄が開きます。

インスタンス作成のシェイプ一覧。Virtual machine と Ampere を選び、A1.Flex の三角を押す

入力欄に、Number of OCPUs を「2」、Amount of memory (GB) を「12」と入れて、「Select shape」を押します。

インスタンス作成のシェイプの設定。OCPU を 2、メモリを 12GB にして Select shape を押す

元の画面に戻ると、「Virtual machine, 2 core OCPU, 12 GB memory」と表示されます。「Always Free-eligible」の印も付いています。確認したら、「Next」を押します。

インスタンス作成のシェイプの確認。2 core OCPU・12GB で、Always Free-eligible の印が付いている

インスタンス作成の手順4:Security は、そのまま進む

Security の画面です。「Shielded instance」のスイッチは、オフのままです。ARM のイメージでは、この機能は使われません(イメージ一覧の Security 欄も「-」でした)。何も変えずに、「Next」を押します。

インスタンス作成の Security の画面。Shielded instance はオフのまま Next を押す

インスタンス作成の手順5:Networking で、新しいVCNを作る

Networking の画面です。僕は、初めてのアカウントだったので、VCN(仮想ネットワーク)もありませんでした。そこで、「Create new virtual cloud network」を選びました。サブネットは、「Create new public subnet」(公開サブネット)が選ばれています。名前やCIDR(10.0.0.0/24)は、既定のままにしました。

インスタンス作成の Networking の画面。Create new virtual cloud network を選ぶ

この画面の下には、「Automatically assign public IPv4 address」(公開IPを自動で付ける)というスイッチがあります。僕の画面では、このスイッチが灰色で、押せませんでした。 画面には、「公開IPが要るか分からなければ、あとからいつでも割り当てられる」と書かれています。そのまま進めても、作成はできます。

インスタンス作成の手順6:SSH鍵を作って、両方ともダウンロードする

次の画面で、「Add SSH keys」が出ます。「Generate a key pair for me」を選びます。その下の、「Download private key」と「Download public key」の両方を押して、保存します。

インスタンス作成の SSH 鍵の画面。Generate a key pair for me を選び、秘密鍵と公開鍵の両方をダウンロードする

画面にも、「秘密鍵は、もう一度は表示されない」と書かれています。ここで保存しそびれると、あとで入れなくなります。ごはんでいえば、お店の鍵を忘れたまま、ドアを閉めるようなものです。

保存したファイルは、自分のPCの .ssh フォルダーに移しておくと、あとで探さずに済みます。僕は、ssh-key-日付.key(秘密鍵)と ssh-key-日付.key.pub(公開鍵)の2つを置きました。

インスタンス作成で保存した SSH 鍵。秘密鍵と公開鍵の2つのファイルが .ssh フォルダーにある

インスタンス作成の手順7:Storage を確認して、Create を押す

Storage の画面です。ブートボリュームは、既定の約46.6GBのままです。「Specify a custom boot volume size」のスイッチはオフのままにします。確認したら、「Next」を押します。

インスタンス作成の Storage の画面。ブートボリュームは既定のまま Next を押す

最後が Review です。シェイプ、イメージ、ネットワーク、SSH keys が並んでいます。SSH keys の欄に、「ssh-rsa AA…」と出ていれば、公開鍵が入っています。確認したら、右下の「Create」を押します。

インスタンス作成の Review の画面。SSH keys に公開鍵が入っていることを確認して Create を押す

インスタンス作成でハマった点:Out of capacity が出たとき

僕は、ここで足止めされました。Create を押すと、赤い枠で、こう出たのです。

Out of capacity for shape VM.Standard.A1.Flex in availability domain AD-1.
Create the instance in a different availability domain or try again later.
インスタンス作成の Create で出たエラー。Out of capacity for shape VM.Standard.A1.Flex in availability domain AD-1

意味は、「A1.Flex の空きが、いまは足りない」です。設定が間違っているわけではありません。 無料枠の A1 は人気があるので、リージョンによっては、よく起きます。画面には、「別の Availability domain で作るか、時間をおいて、もう一度試してください」とあります。

ただ、僕のリージョンでは、Availability domain が AD 1 の1つだけでした。別の AD に逃げる、という手は使えません。そこで、できることは次のとおりです。

試すこと 内容
同じ設定で、もう一度 Create 空きは、時間とともに変わる。何度か押し直すと、通ることがある
時間をおく 早朝や深夜など、使う人が少なそうな時間に試す
大きさを下げる OCPU とメモリを小さくすると、空きが見つかりやすいことがある(無料枠は、あとから増やせる)
「Fault domain」を指定していたら、外す 画面にも、「指定せずに作れば通ることがある」と書かれている

僕の場合は、エラーが出たあと、同じ画面でもう一度 Create を押したところ、作成が始まりました。ここで「何が悪かったのか」と、設定をいじり回さなくて済んだのは、よかった点です。

インスタンス作成が始まったあと:Provisioning を待つ

作成が始まると、インスタンスの詳細の画面に変わります。状態は、黄色い「Provisioning」です。「Work requests」のタブを見ると、「Create instance」が「In progress」になっています。

インスタンス作成が始まった画面。状態は Provisioning で、Work requests の Create instance が In progress

この状態が、緑色の「Running」に変わるまで、数分待ちます。Running になったら、次は公開IPを付けて、SSHで入る番です。

インスタンス作成のあとに気をつけること

インスタンス作成が済んだら、次の点に気をつけてください。

注意点 理由
無料枠は、2 OCPU・12GBまで これを超える分は、有料の対象になる。2つ目のインスタンスを作るときは、合計で考える
使わないままだと、止められることがある 公式ドキュメントに、アイドルと判断された Always Free のインスタンスを回収する、とある。7日間で、CPU(95パーセンタイル)・ネットワーク・メモリ(A1のみ)がすべて20%未満が目安
有料アカウントに上げない 上げると、Always Free の上限を超えた分が、請求の対象になる
秘密鍵は、なくさない 再発行できない。なくしたら、作り直しになる

「ずっと動かしているだけ」の使い方は、アイドルと判断されやすいので、用途を決めてから使うのがおすすめです。

インスタンス作成の流れのまとめ

最後に、インスタンス作成の要点を、表にまとめます。

項目 内容
イメージ Canonical Ubuntu 24.04 Minimal aarch64
シェイプ VM.Standard.A1.Flex、2 OCPU・12GB(Always Free の上限)
ネットワーク 新しいVCNと公開サブネット。公開IPのスイッチが押せなくても、作成できる
SSH鍵 自動生成して、秘密鍵と公開鍵の両方を保存する
エラー Out of capacity は、空き不足。設定ミスではないので、押し直すか、時間をおく

ここまでが、サーバーを作るところでした。次は、公開IPを付けて、手元のPCからSSHで入ってみます。

もっと別のIT系の話題は、当ブログの技術ネタからどうぞ。

参考

インスタンス作成の要点を1枚にまとめた図

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