結論から言うと、ChatGPT の Chrome 拡張は、ChatGPT にブラウザを操作させる拡張で、公式は新しいサイトごとの許可確認を既定にしています。組織で使うなら、許可の範囲(とくに Allow for all sites)と、ログイン済みサイトの扱いを先に決めておくのが安全です。 拡張は、ChatGPT(Chrome ウェブストア・提供元 OpenAI)で確認できます。設定や仕様は、ChatGPT ブラウザ拡張(公式ドキュメント)にあります。まず表で全体像をどうぞ。
| 項目 | 公式の記載 | 情シス担当者に関わること |
|---|---|---|
| ストアの最終更新日 | 2026年10月16日(バージョン 1.26.1005.11759) | 更新内容は記載なし |
| ChatGPT の操作範囲 | ブラウザを使ってタスクを実行し、タブの内容を取り込める | ログイン済みサイトも対象になり得る |
| 許可確認 | 新しいサイトごとに確認するのが既定 | 許可リストと Allow for all sites の扱いを決める |
| 対応ブラウザ | Chrome、Edge、Brave、Opera、Vivaldi | 社内の標準ブラウザが対象か確認する |
| 管理者向けの設定 | 専用の説明は記載なし | 組織での制御手段は分かりません |
ChatGPT の Chrome 拡張はいつ、どこで更新されたか
出典は、Chrome ウェブストアのページと、ChatGPT の公式ドキュメントです。
- ChatGPT – Chrome ウェブストア(最終更新日 2026年10月16日)
- ChatGPT ブラウザ拡張(公式ドキュメント)(ページに更新日の表示は見つかりませんでした)
- ChatGPT の変更履歴(changelog)(最新の関連項目は2026年8月25日)
ここで確認できた日付は、ストアの最終更新日だけです。changelog には、2026年10月のこの拡張に関する項目はありません。そのため、この記事は「速報」ではなく、更新日をきっかけにした整理として書いています。執筆日は2026年10月17日です。
ChatGPT の Chrome 拡張でできること
ブラウザを操作して作業する拡張
ストアの説明は「Control your browser with ChatGPT.」です。ChatGPT のデスクトップ版・ウェブ版が、ブラウザを使ってタスクを実行し、タブの内容を取り込み、使用中のセッションを乗っ取らずにバックグラウンドで作業できる拡張とされています。
公式ドキュメントでは、ChatGPT のデスクトップアプリから使い、ログイン済みのサイト(LinkedIn、Salesforce、Gmail、社内ツールなど)を読んだり操作したりできると説明しています。
ストアに載っている機能
ストアは、次の使い方を挙げています。
- ログイン済みのサイトを含む調査
- ドキュメント、表計算、スライドの作成と編集
- 勤怠、在庫、CMS など記録システムへのデータ入力
- タブの要約と、タブについての質疑応答
- 経費の申請と、ファイルや画像の一括ダウンロード
- Web サイトのテストと検証
- タブの整理
どれも、公式が挙げた例です。実際にどこまで動くかは、この記事では確かめていません。
ChatGPT の Chrome 拡張を使うための条件と設定
対応ブラウザと side chat
公式ドキュメントによると、対応ブラウザは Chrome、Edge、Brave、Opera、Vivaldi です。ページの横に ChatGPT を開く side chat は、Chrome、Edge、Brave、Vivaldi で使え、Opera は非対応と書かれています。
利用条件とセットアップ
先にデスクトップアプリの更新が必要です。提供状況は、ロールアウトとワークスペース設定に左右され得ると書かれています。対象プラン(契約の種類)は、このページに記載がありません。
セットアップは、Settings > Computer Use でブラウザを選び、拡張を入れて、Manage と表示されることを確認します。ChatGPT Work や Codex のチャットでは、@ メニューからブラウザを選び、開いているタブを指定して使います。
ChatGPT の Chrome 拡張の許可確認と Website-access
新しいサイトごとの確認が既定
公式ドキュメントによると、既定では、新しいサイト(ホスト単位)を操作する前に、ChatGPT が確認します。選択肢は次の4つです。
| 選択肢 | 意味(公式の選択肢の名称) |
|---|---|
| Allow once | 今回だけ許可 |
| Allow for this site | そのサイトを許可 |
| Allow for all sites | すべてのサイトを許可(Elevated Risk) |
| Decline | 許可しない |
Allow for all sites は、公式が Elevated Risk としていて、サイトごとの確認が出なくなると書かれています。
許可リストとブロックリスト
Settings > Computer Use で、ブラウザ名の横の Manage から、許可リストとブロックリストを編集できます。許可リストのドメインは確認なしで使われ、ブロックリストのドメインは使われません。
changelog の2026年8月25日の項目にも、「Website-access and action-confirmation requirements still apply」と書かれています。サイトへのアクセスと、操作の確認は、ブラウザが増えても求められるという意味です。
閲覧履歴とファイルの扱い
ストアは、ブラウザ履歴を参照するときと、ファイルをダウンロード・アップロードするときは、常に許可を求める(always ask)と書いています。公式ドキュメントでも、ブラウザ履歴は Elevated Risk 扱いで、使う前に確認があり、範囲は依頼に限られ、常に許可する選択肢はありません。
ブラウザ側の許可確認
インストール時には、ブラウザ側の許可確認も出ます。Chrome の確認には、ページのデバッガー、全サイトのデータの読み取りと変更、閲覧履歴、ブックマーク、ダウンロード、タブグループが含まれる場合がある、と書かれています。ChatGPT 側の確認や許可リストは、これとは別に適用されます。
ごはんにたとえると
ごはんにたとえるなら、厨房に手伝いの人を入れる場面です。冷蔵庫を開けるたびに「ここ、開けていいですか」と聞かれるのが既定で、「全部の冷蔵庫を自由に開けていい」と許可するのは、公式が Elevated Risk と呼ぶ最後の手段、というイメージです。
ChatGPT の Chrome 拡張で、情シス担当者が確認したいこと
ここからは、公式に書かれていない、筆者の提案です。
提案する確認項目
| やること | 位置づけ |
|---|---|
| Allow for all sites を、組織としてどう扱うか決める | 提案 |
| 許可リストとブロックリストに入れるドメインの方針を決める | 提案 |
| ログイン済みの社内ツールや個人情報を扱うサイトで使う前に、利用範囲を決める | 提案 |
| 公式が案内するとおり、ブラウザ操作の依頼に秘密情報を入れない | 公式の案内に沿った提案 |
| 社内の標準ブラウザが、対応ブラウザに入っているか確認する | 提案 |
公式ドキュメントは、ページの内容を信頼できないものとして扱い、ブラウザ操作の依頼に秘密情報を含めないよう案内しています。また、ブラウザ操作の内容のうち、ページのテキスト、スクリーンショット、ツール呼び出しなど、ChatGPT の文脈になったものだけが保存されると書かれています。
ありがちな話
仮の話ですが、経費の申請や在庫の入力を任せたい部署が、ある日「便利そうなので入れました」と言い出したとします。その場合、情シス担当者が先に決めておきたいのは、どのサイトを許可リストに入れてよいか、Allow for all sites を選んでよいか、の2点です。ここが決まっていないと、利用者ごとに許可の範囲がばらつくおそれがあります。
ChatGPT の Chrome 拡張で、公式から読み取れなかった点
次の点は、この記事の根拠にした公式の記述からは読み取れませんでした。
- 2026年10月16日のストア更新(バージョン 1.26.1005.11759)で、何が変わったか。ストアに更新内容の記載がなく、changelog にも2026年10月の項目がありません
- 拡張機能の公式な発表日。確認できた日付は、ストアの最終更新日だけです
- 対象プラン(契約の種類)。公式ドキュメントに記載がありません
- 組織の管理者が、拡張の利用を制御する手段。専用の管理者向けの説明は、公式ドキュメントにありません
- 日本での提供状況。英語版のドキュメントだけを確認しました
まとめ
- ChatGPT の Chrome 拡張は、ストアの最終更新日が2026年10月16日。更新内容は分からない
- ブラウザを操作する拡張で、ログイン済みのサイトも対象になり得る。対応ブラウザは Chrome、Edge、Brave、Opera、Vivaldi
- 既定では、新しいサイトごとに許可を求められる。ブラウザ履歴とファイルの扱いは、さらに許可を求める
- Allow for all sites は Elevated Risk で、サイトごとの確認が出なくなる。組織で使うなら、許可リストの方針を先に決めたい
- 対象プランや、管理者向けの制御手段は、公式の記述から読み取れなかった
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