Apple は2026年10月27日(現地)、Mac・iPad・iPhone 向けのクリエイティブアプリ集 Apple Creator Studio に、AI 機能を加える大型アップデートを発表しました。提供開始は11月で、具体的な日付は書かれていません。Final Cut Pro や Logic Pro を使う人だけの話ではありません。Keynote・Pages・Numbers で資料を作る人にも関係します。サービスの内容と日本の料金は、Apple Creator Studio(Apple 公式製品ページ)で見られます。
Creator Studio の新 AI 機能、まず押さえたい3点
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 新しい AI アシスタント | Logic Pro と、Keynote・Pages・Numbers に加わる(どちらもベータ版) |
| 画像の AI 編集 | Pixelmator Pro に「塗りつぶしを生成」が加わる |
| 日本の料金 | 新規登録は月額1,780円または年間17,800円 |
Creator Studio の既存のサブスクリプション登録者は、アップデートを無料で受け取れます。
アシスタントを使う前に知っておきたい条件
Creator Studio で Logic Pro と、Keynote・Pages・Numbers に加わるアシスタントは、どちらも Apple が構築したモデルと OpenAI を組み合わせた、ベータ版の機能です。ただし、使える条件には注意が必要です。
- Logic Pro のアシスタントは、Apple Intelligence を有効にした Mac で、macOS 27 Golden Gate 以降が必要です
- Keynote・Pages・Numbers のアシスタントは、Apple Intelligence を有効にして、iOS 27・iPadOS 27・macOS 27 以降が必要です
- どちらも、公式の脚注では米国英語でのみ利用できると書かれています。日本語に対応する予定は、書かれていません
つまり、日本の利用者がすぐ試せるとは限りません。使う予定があるなら、自分の Mac や iPad が条件に合うか、先に確認しておくのがおすすめです。
アプリごとの変更点
Creator Studio に含まれるアプリごとに、変更点を順に見ていきます。
Logic Pro
新しいインテリジェントアシスタントは、1つのプロンプトでボーカルトラックを設定したり、新しい曲を始めたりするのを手伝います。そのほかに、ドラムも分離できる Stem Splitter の強化、Splice ライブラリを備えた再設計のブラウザ、Liquid Glass の新しいデザイン、セルジオ・ジョージ氏のプロデューサーパックも加わります。
Keynote・Pages・Numbers
書類の内容を理解するアシスタントが加わります。Keynote ではスライドのデザインやアニメーション、Pages では下書きの作成や構成の変更、Numbers では計算やグラフの提案を支えます。対象はサブスクリプション登録者です。
3つのアプリは Model Context Protocol(MCP)にも対応します。MCP のサポートも、ベータ版の機能です。外部の AI エージェントやツールが、書類の内容を読んだり編集したり、自動アクションを実行したりできる仕組みです。MCP の利用には macOS 27 以降が必要です。Keynote は、JSON ベースのオープンな形式 Keynote Interchange Format(.keyx)にも対応します。
Pixelmator Pro
Creator Studio の「塗りつぶしを生成」は、画像の領域を囲んで、変えたい内容を言葉で説明すると編集できる機能です。照明・遠近・質感を周囲に合わせます。また、内蔵の Super Resolution でアップスケールします。12月には、画像を直接編集して、テキストの説明から編集可能な図形を生成する機能も使える予定です。
Final Cut Pro
Creator Studio の Mac 版に MotionVFX(エフェクト、プラグイン、トランジション、テンプレートなど)が内蔵されます。Pixelmator Pro での編集(タイムラインから開くと、変更が自動で戻る)や、プロジェクト内での画像生成も加わります。キーフレームイージング、クリップのメインストーリーラインからの切り離し、23の新しい文字起こし言語も追加されます。
共通のコンテンツ
Creator Studio では、Apple が選んだコンテンツのハブにストックビデオが加わり、Final Cut Pro と Keynote・Pages・Numbers から使えます。サブスクリプション登録者向けに、新しいテンプレートとテーマも追加されます。
Creator Studio の日本の料金と買い切りの価格
| 区分 | 価格(日本) |
|---|---|
| 新規登録 | 月額1,780円、または年間17,800円(1か月間の無料トライアルあり) |
| 学生・教職員 | 月額480円、または年間4,800円 |
| 新しい Mac または対象 iPad の購入者 | 3か月間無料(条件あり) |
学生・教職員の料金は新規登録のみで、在学や在職の証明が必要です。期間限定で、随時終了する場合もあります。3か月間無料は、1つの Apple Account につき1回で、デバイスのアクティベーションから3か月以内の登録が必要です。
サブスクリプションを使わず、アプリごとに買い切りで買う方法もあります(Mac App Store)。
| アプリ | 買い切り価格 |
|---|---|
| Final Cut Pro | 50,000円 |
| Logic Pro | 30,000円 |
| Pixelmator Pro | 8,000円 |
| Motion | 8,000円 |
| Compressor | 8,000円 |
| MainStage | 5,000円 |
無料版の Keynote・Pages・Numbers・フリーボードは、これまでどおり使えます。新しい iPhone・Mac・iPad には標準で入っています。
Creator Studio を契約する前のおすすめ
- 使いたいのが AI アシスタントなら、まず条件を確認する。macOS 27 などの OS と Apple Intelligence、さらに米国英語という前提があるため、日本語で使えるかは現時点で分かりません
- Final Cut Pro や Pixelmator Pro など複数のアプリを使うなら、月額1,780円のサブスクリプションが選択肢になる。1本だけなら、買い切りと比べる
- 動作条件は、アプリごとに違う。Mac 版 Final Cut Pro は macOS 26.6 以降、Mac 版 Logic Pro は macOS 26.1 以降と Apple シリコン、Pixelmator Pro は macOS 26 以降または iPadOS 26 以降が必要
- 学生・教職員の対象になる人は、先に在学・在職の証明を準備しておく
ごはんにたとえるなら、サブスクリプションは何品かそろった定食セット、買い切りは好きな一品だけ頼む単品注文です。何を食べたいかを先に決めてから選ぶと、迷わずに済みます。
ほかのITニュースは、ITニュースカテゴリーでも読めます。
2026年10月27日の Apple 発表に基づく情報です。
参考リンク
ITもごはんも、腹八分目が長続きのコツ!

コメント