JR東海MARKET と「いいもの探訪」で、メールアドレスなどが漏えいした可能性があると発表されました。対象は両サイト合計で約15,000件です。クレジットカード情報とログインパスワードは、漏えいの可能性がないとされています。情シス担当者としては、社内にこの通販を使っている人がいないかと、便乗メールへの注意を先に押さえておきたい話です。
いつ発表された情報か
- JR東海の発表日: 2026年10月13日(公式ページには日付のみで、時刻の記載はありません)
- この記事の執筆日: 2026年10月14日
- 出典: JR東海MARKET「不正アクセスに伴うメールアドレス等漏えいの可能性について」
- 経緯の出典: JR東海MARKET「ログインおよび商品購入への影響について(続報)」
- 参考: ASCII.jp の報道
この記事の事実の部分は、JR東海MARKET の公式ページに書かれている内容に限っています。提案は「提案」と明記しています。
JR東海MARKET の漏えいで、対象になるのは誰か
結論から書くと、対象は「JR東海MARKET」と「いいもの探訪」のメール配信に関わる情報です。公式によると、件数は両サイト合計で約15,000件です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象サイト | JR東海MARKET、いいもの探訪 |
| 件数 | 約15,000件(両サイト合計) |
| 件数の算出基準 | IDCフロンティアが不正アクセスを確認したと公表した10月7日時点のデータ保存件数 |
| 今後 | JR東海は、IDCフロンティアの調査結果等を踏まえて引き続き調査するとしている |
「自分が対象かどうか」を確かめる個別の案内方法は、公式ページに記載がありません。問い合わせ先は公式ページに載っています(後述)が、対象かどうかを確認できる窓口かどうかは、公式に記載がありません。
JR東海MARKET で漏えいの可能性がある情報
漏えいの可能性があるのは、メールの配信先のアドレスと、配信メールの本文に含まれる情報です。公式ページでは、次のように書かれています。
| 区分 | 項目 |
|---|---|
| 漏えいの可能性がある情報 | 配信先のメールアドレス/配信メール本文に含まれる氏名・住所・電話番号・注文内容・配送先情報・アンケートの回答やコメント |
| 漏えいの可能性がないとされる情報 | クレジットカード情報、ログインパスワード |
公式は、現時点で、個人情報が実際に外部へ漏えいしたことを示す事実は確認されていないとしています。つまり、漏えいが確定したのではなく、あくまで可能性の段階だということです。
ごはんにたとえると、お店の注文伝票の控えが外に出たかもしれない、という状況です。ただし、レジの鍵に当たるカード情報とパスワードは、対象外とされています。これは JR東海の発表であって、この記事が「安全」と請け合うものではありません。公式も「可能性」という言い方をしている点を、そのまま受け取ってください。
JR東海MARKET の件の原因と経緯
原因は、両サイトのメール配信サービスが利用していた IDCフロンティア運営のクラウドサービスへの不正アクセスです。メール配信データ内の個人情報が第三者に閲覧・取得された可能性を否定できないことが判明した、と公式は書いています。続報ページでは、このクラウドサービスへの第三者によるランサムウェア攻撃としています。
経緯は、10月7日と9日が公式の続報ページ、10月13日が13日付の発表ページに載っています。
| 日時 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年10月7日 午前3時40分頃 | 認証メールや注文完了メールなどが届かない状態になり、一部の利用者がログインできない、または商品を購入できない状況が生じた |
| 2026年10月9日 12時30分頃 | 復旧。現在はログインと商品購入が可能 |
| 2026年10月13日 | 漏えいの可能性を発表。個人情報保護委員会へ報告 |
復旧後も監視しながら運用しており、メール配信の遅延など、一時的に不安定になる可能性があるとのことです。一部商品の申込期間は延長されています。

注意したいのは、公式の説明では、起点がメール配信に使っていた外部のクラウドサービスだった点です。
情シス担当者が JR東海MARKET の件でやること
公式にあるのは、利用者向けの注意喚起です。それを踏まえて、情シスの立場で「やるとよいこと」を整理します。ここから先は公式の指示ではなく、この記事の提案です。
| やること | 位置づけ |
|---|---|
| 社内に JR東海MARKET・いいもの探訪を使っている人がいそうか、周知のついでに確認する(業務で使っていなければ不要) | 提案 |
| JR東海MARKET や JR東海、販売事業者、配送事業者を名乗る不審なメール・SMS・電話に注意するよう伝える | 公式の注意喚起と同じ内容 |
| 不審なメールの URL や添付ファイルを開かない、個人情報・ログインパスワード・クレジットカード情報を入力しない | 公式の注意喚起と同じ内容 |
| 心当たりのない注文・配送・請求がないか確認するよう伝える | 公式の注意喚起と同じ内容 |
| 不審なメールを見つけたときの社内の報告先を、あらためて伝える | 提案 |
氏名・住所・電話番号・注文内容が含まれる可能性があるので、もし便乗されるなら、「注文の確認」のような文面が考えられます。これは公式の記載ではなく、この記事の想定です。ごはんにたとえると、注文伝票の中身を知っている相手が「ご注文の件で」と電話してくるようなものです。中身を知っていることと、本物であることは別だと、先に一声かけておくのは、備えになります。
現時点で、二次被害は確認されていないとされています。
問い合わせ先は、公式ページに次のとおり載っています。
- JR東海MARKET のお問い合わせフォーム
- JR東海サービス相談室 050-3772-3910(9:00〜17:00、土日祝日・年末年始を除く)
JR東海MARKET の件で確認されていない点
次の点は、公式ページに記載がなく、確認されていません。断定しないでください。
- 漏えいが発覚した正確な日時と、IDCフロンティア側の具体的な対応
- 対象者への個別連絡の有無や方法
- 公式ページの正確な掲載時刻
IDCフロンティアの影響が他社のサービスにも及んでいるのかは、この記事では取り上げていません。公式ページの内容を確認できた範囲に限っています。実際に動く前に、JR東海MARKET の公式のお知らせで最新の内容を確認してください。
まとめ
- JR東海MARKET と「いいもの探訪」で、メールアドレスなどが漏えいした可能性がある。件数は両サイト合計で約15,000件
- 漏えいの可能性があるのは、配信先のメールアドレスと、配信メール本文の氏名・住所・電話番号・注文内容など
- クレジットカード情報とログインパスワードは、漏えいの可能性がないとされている
- 現時点で二次被害は確認されていないが、便乗メールには注意が必要。公式の注意喚起は、URL・添付を開かない、情報を入力しない、心当たりのない注文や請求を確かめる、の3点
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